泣かしやがった。 

お局が新人を泣かしていた。

休憩中、新人のひとりがいる前で、

延々他のスタッフにあれができていない、

これができていない、と下品な口調で

語気を荒げて話していたせいだ。

近くにいた新人には丸聞こえ、

神妙な、居心地の悪そうな表情をしながら

話を聞いていた。

多分、今でも一生懸命やっているにもかかわらず、自分の不出来を責め立てられたことが重なり、泣いてしまったんだろう。

わたしが思ったのは、何故、目の前で、そんな話をしてしまうのか。決していい気持ちになるわけないではないか。そんなつもりじゃなくてぇ、ただ事実を言っただけ〜な気分なのだろうか。とことん、人間として終了していると思う。

何がすごいって、その話を新人のいない場所で再度はじめたことだ。言い足りなかったのか、まだまだお局の口は止まらない。ノンストップ・罵詈雑言だ。

こんなに他人を苦しめておいて、この人間は天罰の一つも降らないのだろうか。と思う。

天はこの女の悪逆非道を許し続けるのだろうか。わたしは報いを受けてほしいと思うし、何ならこの女、わたしを精神疾患でノックダウンさせた諸悪の根源でもある。

そして、この度新人をも泣かせる運びと相成った。本当にどうしようもない。こんなにも善性のカケラもない人間が存在していいのだろうか。どうかこの女にはこっぴどい目に遭ってほしいし、なんなら、いい死に方をしてほしくない。そしておそらく、死後は地獄行きだろう。わたしは確信した。なんならわたしが突き落としてやりたいし、魂を清めてきてほしい。心身一から改めてほしいなと思った。