2018-01-01から1年間の記事一覧

興味のない者たちへ

皆さんって患者に興味ありますか? わたしはありません。ベッドサイドに行って、必要な情報を取る時以外興味が無い。 対象が人相手とはよく言いますが、「仕事」という事自体やらなければいけないことなだけで、それ以上でもそれ以下でもないじゃないですか…

取り残されたわたしたち

めまぐるしく日々が過ぎゆく中で、少しずつ毎日に取り残されていくように感じる。 置いて行かれてしまうものはいろいろある。自尊心、看護の気持ち、学生時代の思い、患者への感情、看護師に辿りついた理由。少しずつ少しずつ落として行ったものたち、ふと立…

気怠さと共に

どうしようもなく力が入らなくて、仰向けになって天井を見上げて、時々寝返りを繰り返しながら過ごすことしかままならない日が存在する。自分だってそんな無意味な時間の過ごし方、できることならしたくない。でもそれしか出来ない、せざるをえないほど、心…

人生の最期をみる仕事

自分や家族、身近な人の死ぬ時のことって、なかなか考える機会がなかった。まだまだ先のことのように感じるし、現実味が湧かない。当たり前である。身近な人が死ぬことに直面しなければ、考えが追いつかない。経験していないことを、完全な意味で理解するこ…

度し難い人生

自分の思うように人生が進んだ事なんて振り返れば一度もなかったような気がする。 いつだって理不尽だったし、いつだって自分の想像とは違った結果になっていた。 ただ流されるままその時々事なかれ人生だった。自分の人生、大抵が人に選択を任せてその結果…

価値観の違い・文化圏の違い

比較的若い世代になるわたしたちといびってくるお局世代とは、価値観の違いが顕著に表れていると思う。もはや生きてきた文化圏すら違うのではないかという錯覚を覚えるほど、同じ日本人・同じ看護師であってもなかなか相容れない。 どんなに体調不良でも働い…

閉じた世界の中で

狭くて息苦しい。若手看護師には人権は無い。積極的に体を動かして、ナースコールを取ってベッドサイドへ行って、先輩から用事を分捕るようにしてまた動く。お昼の休憩は規定の時間の半分も取れないこともあるが、それが新人。悠長に休憩を取ろうものならば…

抱くのは明確な殺意

衝動的な面なんかは、人間誰しも持ち合わせている。皆、理性で押さえ込んだり、一瞬、頭の中で考えて踏みとどまるだけで、殺意だったり、憎悪だったり、排斥したい気持ちだったり、所謂人間の汚い部分は隠しているだけで存在している。ただ、積み重なりとは…

見切りをつける仕事

看護師をすることによって、仕事以外の自分は絞りカスのような状態だ。感情や体力、精神力、すべてが削がれた状態。なににそれらのパワーを使ったかと言われると、鳴りやまないナースコール、使用人のように使ってくる患者、ヒステリーじみたお局、いつでも…

さいこうのりそうてきなかんごし!

現場では「やって慣れろ」という慣習がある。技術にしても受け持ちにしても、まず、「やって慣れろ」。でも、今まで働いていてまったく教えられていないこと。「患者にどういう気持ちを抱くのが正解か」と言う問題。それは各々の良心に任せます、ということ…

弾かれた者と壊した者

いじめた当人は責任をとらず、のうのうと生きていく。いじめ問題がメディアで取り立たされる中、そんな感想を抱く。きっと表面上の反省を示して、その後徐々に忘れて行って、普通に人生を送る。いじめられた側は忘れられず、成長する過程で何らかの困難感を…

不謹慎な女

部長が雑用ばかり押し付けてきて腹が立つ。月末のクソ忙しい時に電話対応ばかりかかってきて仕事が終わらない。むかつく。クレーマーがきた。絶対良い死に方しないよ。バイトに怒鳴り散らかして悦に入ってる哀れな人。 一般職やバイトをしていても、これらの…

スキル:看護

働くっていったいなんなんだろう、と思う。 社会人になって数年ではあるものの、自立した大人として庇護されない立場となった。 一応退職も経験したことがある。がらっと変わったとしたら、お金に追われるようになってしまったことであろうか。定期代の支払…

自分資本主義のすすめ

希望に満ちて、本当に憧れて憧れて念願の末に看護学校入った人は一体どれだけいるのだろう。そしてその中で情熱を持ち続け、邁進している人は一体どれだけいるのだろう。まぁ、わたしは望んでなったわけでもないし憧れてもいなかった。強いていえば資格が、…

社会人であるということ

親世代の労働価値観は、極めてシビアなものだ。うちの母親も、100%わたしの味方ではなかった。辛い思いを口に出しても、「社会人だから、自分で考えて答えを出さないと」と。お局のことを話しても「腹は立つけど、仕事をソツなくこなしてるなら職場は使いや…

白衣は便利屋ユニフォーム

病院の一スタッフである、と知らしめるための白衣。着た瞬間、病棟内で誰彼構わず声をかけられる。病院の一従業員であるわたしたち。病棟内で接客業をしているので、なににでも笑顔で応じなければならない。日々神経を使い、分刻みで動くため、正直わたした…

立ち止まって振り返って

ブログで思いっきり看護師として普段は言えないことを吐き出して、実はその後の看護師労働するにあたってよかったなあと思ったことがある。 毒気が抜けた、というか、憑き物が落ちたように、穏やかに最近は仕事ができている。 不用意にいらいらすることもほ…

一NPCの苦悩

わたしは冒険物のRPGが好きです。悪に立ち向かう勇者がいかにも主人公の仲間、といった華やかなビジュアルの仲間を引き連れて、悪の根源を倒す。その敵は消滅したり封印されたり、改心したり、と様々であるけれど、世界を脅かす脅威は去っていく。 よかっ…

看護師を殺す看護師

看護師キラー。わたしはあなたに心を壊された。そう、お局看護師。あなたです。 女性社会、現代の大奥、だなんて例えも聞いたことがあります。 昔からあまり変わらぬ旧体制。病棟は特殊だから、と、デイの訪問入浴で働いている病棟から離れた看護師から聞い…

暗黙のルール

看護師をしている友人たち二人に、何歳まで生きたい?という話をする。 友人の一人は「ええ。そんなに生きたくない。自立の間に死にたい」 もう一人は「さっさと死にたい。40歳くらいで死にたい」 だいたいは自分の身の回りのことは自分でやりたいという人…

ハッピーエンドじゃ終われない

模範的で献身的に仕事を続けている、実に絵に描いた理想が出てきた看護師も存在する。素直に尊敬する。それだけの熱量、それだけの気力。それだけの思いをしっかり持って働いているのだろう。素晴らしい。全ての看護師がそうであれば、わたしたち看護師も、…

看護師はサービス業か否か

同意の意見をたくさんもらえたり、時には否定的な言葉も受けたりするのですが、感性は人それぞれ。合わなかったのなら回れ右!でそっとこのブログのことは忘れていただけたら、と思います。元々身内向けのつもりが、本当にいろんな方に見ていただけた結果な…

繁栄と荒廃

見抜いている方もいるようですが、わたしは今、退職と休職の狭間に揺れている、今にも現場を退いてしまうかもしれない状況の看護師です。ギリギリのところで踏ん張っているからこそ、新鮮な憎悪と怒りを発信できているのであります。 リアルタイムでひとりの…

拝啓、患者様

えらそうに看護師に接してくる患者は、病棟にどのシーズンでも一人や二人、いるのではないだろうか。寝たきりにも関わらず、身体は動かないにもかかわらず、口だけはよく動く。威張り散らした、「患者様」として、わたしたち看護師に接してくる。 そんな中、…

ラスボス・お局看護師

明日は日勤なのですが、どうしようもなく行きたくなくて大嫌いなお局おばさんと勤務が同じなのが憂鬱すぎてパソコンのキーボードを走らせている。 ただでさえ勤務自体忙しくて長くて、やることに追われているのにも関わらず、嫌いで苦手な高圧的な看護師と勤…

偶像・看護師

やりがいもあって人の為にもなって、お金も貰えて、なんて素敵な仕事だろう! ああ、看護師、本当に素敵!わたしもやりたい! …そんな一般職者が皆無で、看護師と言えば? 「激務で大変」「夜勤もあって大変」「いつでも救急車が来るんでしょ?」 そういった…

限界集落・病棟

単発で終わるだろうな、と思って書いた記事を案外見てもらう事ができて、案外感想をもらえたりしたので、ちゃんと時間をとって今回書いてみようと思います。 わたし自身、身バレが怖くていろいろフェイクを織り交ぜながら経歴やその他出来事を書いているので…

果てにある感情

ツイッターで好き勝手呟いているのですが、長文でぶちまけたい気持ちが強くて衝動的に開設しました。わたしは看護師。白衣の天使という名称で呼ばれる職業の女ですが、その実、腹の内はドロドロと憎しみと怒りとやるせなさ、無力感と無気力、諦めに近い感情…