資格と仕事と女と田舎

わたしは関西の田舎に住んでいる。誰しも、転職やバイトを探すために、スマホで転職サイトや求人を見ることってあると思う。わたしもよりいい仕事や条件がないかな?とか、今の職場で嫌なことがあれば、衝動的に見ることがあったりする。田舎だと、コンビニ…

アラサー女の分岐点?

看護女として、医療的な話をすることも多かったけれど、また今回は違った話もさせてほしい。わたしは所謂アラサー女にカテゴライズされる年齢だ。アラサーの定義は人にもよると思うけれど、26-33くらいまでかな、という感覚でわたしは使用している。(具体的…

リバイバル

2018年に書いたブログ、当時たくさんフォロワーのいる相互フォロワーが言及してくれたことでかなり拡散されたんですが、まさか2021年に再びまた違う方に話題にあげてもらうことになって閲覧が増えることになるとはなあ、という気持ちです。長らく動かしてい…

コロナといっしょ。

久しぶりにブログを更新する。それもこれも、聞いてほしい話があるからだ。久々にブログを書こう!という意欲がわいてきた。暇なときにでも読んでもらえると幸い。文章は人の目に触れないと何の意味もないので。世の中は様変わりして、今やコロナ、コロナ、…

看護師だからこそ身内介護にイライラする

病院で働きながらする看護と介護、自宅でする家族介護、そこに何の違いがあるのだろうか。そう、個人への思い入れと抱く感情の差である。 病院で見ず知らずの人間の介護をするのと身内の見知った者の介護をするのは精神的負担が大いに違う。 「家族のお気持…

看護業界への復讐と

フォロワーさんに、「わたしは復讐するために看護師を続けている」と言っていた人がいた。イマイチしっくり来なかったが、言葉を反芻する度に、なんとかなく意味がわかってきた気がする。わたしも、復讐のためにこの現場に居座っているかもしれない。と、言…

泣かしやがった。 お局が新人を泣かしていた。休憩中、新人のひとりがいる前で、延々他のスタッフにあれができていない、これができていない、と下品な口調で語気を荒げて話していたせいだ。近くにいた新人には丸聞こえ、神妙な、居心地の悪そうな表情をしな…

フレッシュマインド

1年目の新人看護師の頃、夜中には中途覚醒して過呼吸を起こす、朝6時台に目覚ましをかけて、重だるい身体と気乗りしない心を、なんとか誤魔化しながら無理やり引きずりながら出勤する。電車の中では覇気のない表情をして、どんより、という効果音がぴったり…

職業:看護師

看護師のイメージ。優しくて、丁寧で、親身に身を粉にして、熱心に尽くしてくれる、無条件に慈しんでくれる存在。一般ではそんなイメージでしょうか。でも実際は違う。優先順位は命の有無。最悪、患者が生きている状態を維持していればよい。軽傷に丁寧に時…

憎しみの果てに

なんて平和な世界を、他の人は生きているんだろう、と考えてしまう時がある。看護師をしていたら、看護師としかいられなくなる。よく聞く言葉だ。それは単に、仕事の休みが不定期だから、同じく不定休の看護師仲間としか遊べなくなるよ、という意味合いのみ…

優しくなれないデイバイデイ

永遠の下っ端気質。気持ちの上ではまだまだ新人気取りなのですが、立場上紛れもなくわたしも新人ではなくなり、何世代か後輩というものができるようになりました。新人は可愛い。ひとつひとつ、全部に緊張して怯えているようで、守ってあげたくなるし、かま…

いびりはお局のたしなみ!

厳しいのといびりは似て非なるものだと思う。厳しいのは患者のためであったり、業務を円滑に進めていくために必要なものだと理解できる。いびりは単なる嫌がらせだ。相手に不快感を与えたらそれはもういびりなのだ。言葉尻ひとつ、指摘ひとつ、伝え方や言葉…

お局としての軸がぶれている

お局にはお局たる所以がある。誰も良い言葉としてこの言葉を使わないように、この「お局」として表現されるということは悪いマイナスイメージが付いて回る「負」の言葉なのだ。つまり、この言葉で形容される者は誰かしらから「よくないイメージ」を持たれて…

嫌な患者

患者の好き嫌いはバリバリあります。人間なので。よく笑う、お礼を言ってくれる、茶目っ気がある、それだけで好印象になるのはやはり自分たちが人間なので当たり前。接され方によって不快にも好感を持てたりもする。しかしながら、圧倒的に「嫌な患者」とい…

興味のない者たちへ

皆さんって患者に興味ありますか? わたしはありません。ベッドサイドに行って、必要な情報を取る時以外興味が無い。 対象が人相手とはよく言いますが、「仕事」という事自体やらなければいけないことなだけで、それ以上でもそれ以下でもないじゃないですか…

取り残されたわたしたち

めまぐるしく日々が過ぎゆく中で、少しずつ毎日に取り残されていくように感じる。 置いて行かれてしまうものはいろいろある。自尊心、看護の気持ち、学生時代の思い、患者への感情、看護師に辿りついた理由。少しずつ少しずつ落として行ったものたち、ふと立…

気怠さと共に

どうしようもなく力が入らなくて、仰向けになって天井を見上げて、時々寝返りを繰り返しながら過ごすことしかままならない日が存在する。自分だってそんな無意味な時間の過ごし方、できることならしたくない。でもそれしか出来ない、せざるをえないほど、心…

人生の最期をみる仕事

自分や家族、身近な人の死ぬ時のことって、なかなか考える機会がなかった。まだまだ先のことのように感じるし、現実味が湧かない。当たり前である。身近な人が死ぬことに直面しなければ、考えが追いつかない。経験していないことを、完全な意味で理解するこ…

度し難い人生

自分の思うように人生が進んだ事なんて振り返れば一度もなかったような気がする。 いつだって理不尽だったし、いつだって自分の想像とは違った結果になっていた。 ただ流されるままその時々事なかれ人生だった。自分の人生、大抵が人に選択を任せてその結果…

価値観の違い・文化圏の違い

比較的若い世代になるわたしたちといびってくるお局世代とは、価値観の違いが顕著に表れていると思う。もはや生きてきた文化圏すら違うのではないかという錯覚を覚えるほど、同じ日本人・同じ看護師であってもなかなか相容れない。 どんなに体調不良でも働い…

閉じた世界の中で

狭くて息苦しい。若手看護師には人権は無い。積極的に体を動かして、ナースコールを取ってベッドサイドへ行って、先輩から用事を分捕るようにしてまた動く。お昼の休憩は規定の時間の半分も取れないこともあるが、それが新人。悠長に休憩を取ろうものならば…

抱くのは明確な殺意

衝動的な面なんかは、人間誰しも持ち合わせている。皆、理性で押さえ込んだり、一瞬、頭の中で考えて踏みとどまるだけで、殺意だったり、憎悪だったり、排斥したい気持ちだったり、所謂人間の汚い部分は隠しているだけで存在している。ただ、積み重なりとは…

見切りをつける仕事

看護師をすることによって、仕事以外の自分は絞りカスのような状態だ。感情や体力、精神力、すべてが削がれた状態。なににそれらのパワーを使ったかと言われると、鳴りやまないナースコール、使用人のように使ってくる患者、ヒステリーじみたお局、いつでも…

さいこうのりそうてきなかんごし!

現場では「やって慣れろ」という慣習がある。技術にしても受け持ちにしても、まず、「やって慣れろ」。でも、今まで働いていてまったく教えられていないこと。「患者にどういう気持ちを抱くのが正解か」と言う問題。それは各々の良心に任せます、ということ…

弾かれた者と壊した者

いじめた当人は責任をとらず、のうのうと生きていく。いじめ問題がメディアで取り立たされる中、そんな感想を抱く。きっと表面上の反省を示して、その後徐々に忘れて行って、普通に人生を送る。いじめられた側は忘れられず、成長する過程で何らかの困難感を…

不謹慎な女

部長が雑用ばかり押し付けてきて腹が立つ。月末のクソ忙しい時に電話対応ばかりかかってきて仕事が終わらない。むかつく。クレーマーがきた。絶対良い死に方しないよ。バイトに怒鳴り散らかして悦に入ってる哀れな人。 一般職やバイトをしていても、これらの…

スキル:看護

働くっていったいなんなんだろう、と思う。 社会人になって数年ではあるものの、自立した大人として庇護されない立場となった。 一応退職も経験したことがある。がらっと変わったとしたら、お金に追われるようになってしまったことであろうか。定期代の支払…

自分資本主義のすすめ

希望に満ちて、本当に憧れて憧れて念願の末に看護学校入った人は一体どれだけいるのだろう。そしてその中で情熱を持ち続け、邁進している人は一体どれだけいるのだろう。まぁ、わたしは望んでなったわけでもないし憧れてもいなかった。強いていえば資格が、…

社会人であるということ

親世代の労働価値観は、極めてシビアなものだ。うちの母親も、100%わたしの味方ではなかった。辛い思いを口に出しても、「社会人だから、自分で考えて答えを出さないと」と。お局のことを話しても「腹は立つけど、仕事をソツなくこなしてるなら職場は使いや…

白衣は便利屋ユニフォーム

病院の一スタッフである、と知らしめるための白衣。着た瞬間、病棟内で誰彼構わず声をかけられる。病院の一従業員であるわたしたち。病棟内で接客業をしているので、なににでも笑顔で応じなければならない。日々神経を使い、分刻みで動くため、正直わたした…