一NPCの苦悩

わたしは冒険物のRPGが好きです。悪に立ち向かう勇者がいかにも主人公の仲間、といった華やかなビジュアルの仲間を引き連れて、悪の根源を倒す。その敵は消滅したり封印されたり、改心したり、と様々であるけれど、世界を脅かす脅威は去っていく。

よかった、勇者の旅は終わった。エンディング。エンドロール。完結。ああ、楽しかった。また面白いゲームしたいなあ。と思い、一つの物語を体感して終える。

自分はゲームの中では主人公であるけれど、現実の立ち位置は、確実に看護師 モブ1

主人公が立ち寄る病院のNPCの一人。定型文で「ああ いそがしい いそがしい まいにち やってらんないわよ ・・・あら、きいていたの?わすれてね」なんて言っているくらいの、せいぜいそんな役回りである。まあ、そんな立ち位置のNPCの一人や二人消えても何ら問題は無い。ちっぽけな一NPCのわたしのブログを覗いているみなさま。こんにちは。今日も元気でお過ごしでしょうか。わたしはまあ、そこそこですかね。 


ツイッターで記事が拡散されてましたが、アクセス数自体、リツイートの2割くらいに満たないので、ちゃんと前後を見てくださってないんだなあ、と思いました。

そういう人に限って、物事の全文をみようとしませんよね?どうこういう前にわたしの1回目の記事から全てみてきてくださいね。全部にクソリプ野郎のみなさまに言いたいこと書いてますよ。読解してください。国語の授業みたいに、筆者の気持ちを考えてみてくださいね。ものによっては0点つけちゃいます。回答として×。もう一度解き直してみてください。まあ、わたしの感性もあなたの感性も変わらないと思うので、せめて見たことを忘れてくれよな、という気分です。ごめんなさいね、違う価値観のものを見せてしまって。

 

色々と皆様が意見を出したり考えたりしてくださっているのは実にありがたいです。

思えば、知っておいてほしかった、こんな状況で働いている医療者の姿を。それが今現在叶っている状態なのですよね。ありがとうございます。拙い文章力の中、ブログを書いてみた甲斐があったというものです。

これから医療者になろうとしてる学生さんたちを見てくださっているかもしれないですね。ごめんなさい。現場で働いていた、ストレートな感想です。

現場で働いていて思うのが、「え、あなたが辞めちゃうの?」という看護師が現場を去って行ってしまうことが多い。熱心で誰よりも勉強してきた優等生タイプ、穏やかで優しい笑顔が素敵なおっとりタイプ、このタイプが看護師を辞めて行ってしまうケースが、ものすごく多い。そして案外残るのが、くせの強い好き嫌いの分かれる看護師や新人を指導という名目で下をぶっつぶしにかかるタイプ。共通事項として、気の強いこと。よくいうと、自分の意見を明確に言えるタイプ。そしてそれが正しい事と信じて堂々としていられるタイプ。所謂お局気質の人たちですね。

そういう人たちに、自信のないひよっこ看護師は洗礼を受けていく。看護師にもまれ、癖の強い患者と患者家族にもまれ、医者にももまれる。

そうして磨かれた先に、真に看護師になれるかどうか、ようやくわかってくるわけです。看護師がいう「看護師に自分は向いていない」という発言、実は人によって様々な意味があるのです。例えば、「看護師のお局たちに適応しながら看護師をするのは自分には向いていない」とか、「あんな患者や患者家族の相手をし続けながら看護師をするには向いてない」とか「医者や多職種とうまく連携しながら看護師をするのには向いてない」とか、まあ文字通り、「患者の状態をみてすぐに察知ができない。看護師としては向いていない」とか、割と本質的な理由であったり。これ以外にも様々な理由で、「看護師に向いていない」と思いながら働いている看護師はたくさんいるでしょう。

わたしも、一度たりとも「看護師に向いている」と思ったことはない。毎日苦悩の連続。心を擦り減らして働いている。わたしが看護師に向いているなあ、と思ってみている友人たちも、毎日苦悩とストレスにまみれている。実は、看護師は誰も自分が看護師に向いていると思って、働いていないのかもしれないですね。そんなことを考える、今日この頃です。