看護師はサービス業か否か

同意の意見をたくさんもらえたり、時には否定的な言葉も受けたりするのですが、感性は人それぞれ。合わなかったのなら回れ右!でそっとこのブログのことは忘れていただけたら、と思います。元々身内向けのつもりが、本当にいろんな方に見ていただけた結果なんだろうなぁと思います。皆さんの時間を少しいただいて読んでもらえて光栄です。


医療現場だけが闇なわけではなくて、宇垣アナも言っていたけれど、わたしにはわたしの地獄があるし、あなたにもあなたの地獄がある、という言葉が当てはまるのではないでしょうか。わたしはわたしの地獄を書き連ねているだけだし、皆さんにはまた違う大変さ、困難さがある、それでいいのではないでしょうか。わたしもあなたの辛さを100%汲んではあげられないし、逆にあなたにもわたしの辛さは100%伝わっていないとは思います。

なので、わたしの地獄の話を今回もまたさせていただきます。


看護師はサービス業かそうでないか?新人の時の研修でそういう質問がありました。

わたしはサービス業だと思ってそちらに挙手。結果的にはサービス業ではない、とのことでした。詳細はかなり前のことなので忘れちゃいましたが。そこが重要なのに。笑

ただ、看護師になってたまに思い出すこの質問。今思うのは、「いやいや、これは完全にサービス業でしょう。接客だよ、接客!」ってこと。呼ばれたら笑顔で注文を受けに行く。要望にはできるだけ答える。クレームが来たら店全体で反省会!お客様は神様!お客様あってのお店!

全部看護師と一緒じゃん!笑いすぎて涙が出ちゃう!看護師のサービス業化は確実にすすんでいる。よくないな、と思うのは、やはり、消費者側、サービスを受ける側が「自分はこいつらよりも立場が上!」という態度が表立ってみえてきてしまっているということ。決まったお金しか払わないのに過剰なサービスを求めすぎる。申し訳ございません、患者さま。そちらは追加料金をいただいておりますので、お支払いの方をよろしくおねがいいたします。とチップをいただきたいレベル。追加料金を払わず、えらそうに踏ん反り返ってサービスを過剰に要求するなんて、もはや警察を呼ばせていただきたいレベルである。


手のかからない患者より、明らかに時間をとられる患者がいる。自己犠牲的になんでも応じてくれる看護師は大好き。思い通りにならなければ、管理職に自分はこんな思いをした、と泣き言を吐く。頻コールオブ頻コール。あぁ、またこの部屋からナースコールか。そう思ってイライラする時もある。もちろん、わたしはその患者の推しメン、オキニではない。ただし要求はしっかりされる。おやおや、推し以外にもファンサを求めるタイプですか?強欲だねぇ。

その患者のベッドサイドに、入院費の請求用紙があった。そしてその患者に、いくらか見てほしい。家族に連絡入れるから。と言われ、請求金額を見る。

内心驚いた。1ヶ月分の入院費用、後期高齢者だからといって、2万円にも満たない。

この患者、それだけしか自分で支払っていないにも関わらず、あの過剰な要求をしてきていたのか。唖然とした。一応表向きはおだやかに振る舞ったけれど。

安価で雇える医療奴隷ではないぞ、わたしたちは。という気持ちにすらなった案件だった。2万円以下で30日看護師を召使いのように使える後期高齢者の入院患者様。老後の住まいとして病院は実にリーズナブルではないだろうか。下手したら、施設よりもお安いですね♡とっても今、熱い物件であります。